「建築家の家は住みにくい」は半分正解?答えと理由を解説します
「建築家が建てる家は住みにくい」という主張がありますが、この考え方は実は半分正解で半分は間違っています。
これから注文住宅の建築を予定している人の中で、建築家と一緒に建てたいと希望している人は、読んで損はないので、本記事を読んでみてください。
<コラムのポイント>
- ・建築家の家が「住みにくい」と言われる理由が分かる。
- ・実は「住みやすい」家があることが分かる。
- ・建築家の家の実例も見られる。
「半分正解」の理由とは?
建築家の家が住みにくい。この考えが半分正解である理由を解説します。
これから、あなたが建てる家が住みやすいものになるか住みにくいものになるか。分岐点は「施主のことを考えているか」です。
自分の作品としての建築を目指す場合がある
建築家と建てる家が「住みにくくなる」のは、建築家が「自分の作品としての建築を目指す」場合です。
特に駆け出しで施工事例を持っていない人や、認知度が低く宣伝できるような目立つ事例を求めている人には注意が必要です。
こういった建築家は、自分が建築した建物の事例を欲しがっています。さらに奇抜で目立つ建物であれば、メディアで紹介される可能性も高くなり、自身のための広告塔になってくれるでしょう。
特異なデザインを目指すあまりに、施主にとっては住みにくい家ができてしまいます。
住みやすい家を作るスキルが無い場合がある
次に「住みやすい家を作るスキルを持っていない場合」も、建築家と建てても住みにくい家が完成してしまいます。
一般的なハウスメーカーで建築する場合は、人気の間取りや定番の間取りから案内することが多く、世間一般の多くの人にとって80%の満足が得られる住宅になります。
一方で、建築家と建てる場合は、元となる間取りや仕様のない状態から工事を始めるので、建築家の提案する工事が優れていれば非常に住みやすい家ができ、そうでなければ非常に住みにくい家ができます。
建築家のスキルの有無で、住宅の居住性は大きく変わることを認識しましょう。
施主と向き合い実力のある建築家の家は住みやすい
一方で「施主と向き合い実力のある建築家」と出会えたなら、住みやすい家が完成する確率はグンと上がります。
宣伝のためではなく、施主の住みやすさを考えてくれる建築家なら、入念なヒアリングを行い希望や予算額、将来の人生工事など複数の観点から熟考し、工事図に起こしてくれるでしょう。
さらに工事者としての実力が優れている人は、ヒアリングの結果を元に形にする方法を知っています。
こういった点から「建築家の家が住みにくい」というのが極端な主張であることが分かります。施主のことを考える建築家なら住みやすい家ができ、考えない建築家なら住みにくい家ができるからです。
施主に向き合って作られた注文住宅が住みやすい理由
続いて、施主に向き合う注文住宅がどうして住みやすいのか、さらに理由を深掘りしていきます。
曖昧な要望でも特殊な要望でも工事力で応えられる
1つ目の理由は「どんな要望でも工事力で応える」からです。
優れた建築家は、施主から要望を引き出す能力に優れていて、曖昧な要望にも特殊な要望にも、どちらにも応えられます。
たとえば「家族のコミュニケーションが取りやすい家にしたい」と要望があったとき、過去建築した事例や、建築事例集から、その人に合う間取りの実例を提示して、協議を重ねながらカスタマイズ。少ない情報からでも提案してくれるでしょう。
逆に「屋上の一部で家庭菜園がしたい」など、具体的ながら特殊な要望にも、同様に対応して提案をしてくれます。
結果として、あなたの希望に合わせた満足できる住宅が完成するでしょう。
建物の大きさや仕様を予算に合わせられる
建築家と作る家は細かいところまで、こだわれるのがメリット。「建物の大きさ・仕様を予算に合わせられる」点も住みやすさにつながります。
注文住宅は建築したら終わりではありません。建築後も家具を入れたり、様々な生活用品を購入したり。お金が継続的にかかるものです。住宅に関係する費用のほか、日常の生活費や教育費なども必要です。
住宅に潤沢な予算をかけられる訳ではなく、予算を絞る必要も出てきます。
費用を抑えるために、大胆な間取りの削減から、細かな仕上げ材料の変更まで、コスト調節の方法が豊富に考えられるでしょう。
土地に合わせた建築
建物の形を自在に変えられるので「土地に合わせた建築」ができる点も住みやすさにつながります。
注文住宅の建築を検討すると、建物ばかりに気を使ってしまいますが、同じくらい重要なのは「土地の使い方」です。
同じ土地でも、建物の配置や形、外構との取り合わせで、住みやすさには大きな違いが生じます。
一般的なハウスメーカーの場合は、正方形・長方形といった単純な形が主になりますが、建築家の場合は土地と要望に合致する、最良の家の形を提案してくれるでしょう。
「住みやすい」建築家の家の愛知県の実例
記事の最後に、建築家に依頼した結果完成した、住みやすい家の実例を紹介します。まずは建物の外部・内部の写真から見てみましょう。
「地平線の平屋」と呼ばれる注文住宅は北側が農地に面していて、開放感を感じる場所に建っています。
玄関ポーチはガレージと一体化していて、車を乗り降りする際にも雨に濡れずに玄関にたどり着くことができます。
内部は広々としていて開放的ながら玄関からリビングやダイニングが直接見えないように配慮。キッチンも十分にカウンター部分を立ち上げているので、洗い物も見えずスッキリとした印象を受けられます。
左側の段を上った先は大型の窓が配置されていて、田園風景を借景として豊かな景色を楽しむことができます。
こちらはリビングに面してスキップフロアのある、可愛らしい外観の住まいです。玄関右側の両開きの扉はバイク用のガレージになっていて、外観に加えて趣味性も満たす住まいです。
木のぬくもりが感じられるリビングは2階に上る階段とスキップフロアがあり、高さの違いが楽しい空間になっています。
階段下は収納にも、子どもの遊びにも使えるフリースペースです。
キッチンも随所にこだわりが見られ、十分な収納を有していることから、非常に使い勝手に優れています。
気になる建築家の家の「間取り・予算」愛知県の実例
続いて間取りと予算の目安を掴んでもらうために、実際に施工された建物の間取りとデータを紹介します。
豊橋市に建てられた2階建ての注文住宅は、十分な広さのLDKや複数の個室や趣味室を設けていながら、2,770万円に収めているコストパフォーマンスの高い家です。
耐震等級3に建物の断熱性能はHEAT20のG2クラスで、吹き抜けを有していても、寒さで悩むことはありません。
将来、間仕切りで2室に分かれる洋室も準備しているので、家族構成の変化にも対応可能です。
豊橋市/2階建 請負総額:2,770万円 | |
床面積 | 30坪 |
施工面積 | 33坪 |
2邸目の事例は、名古屋市の注文住宅です。
ビルトインガレージがついた平屋はコンパクトながら、趣味部屋や広々とした畳スペース、ランドリースペースやクローゼットなど、様々な要望を抑えています。
建築家の家と聞くと高額になる印象がありますが、要望を明確にすることで、建物の満足度と予算とを両立させることも可能になります。
名古屋市/平屋 請負総額:2,470万円 | |
施工面積 | 32坪 |
まとめ│建築家の事例を見てみよう!
「注文住宅を建築家に依頼すると、住みにくくなる」という意見に対して、「半分正しい」と回答する理由を解説しました。
建築家に依頼する場合はどんな住宅を建築できるのか、事例を見ながら建築家と会話することが大切です。
実力を持ち、施主との対話を楽しむ建築家を見つけられるように行動してみましょう。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市で100%オーダーメイド・完全自由工事の注文住宅の工事施工、建築家デザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
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