上海レポート

行ってみて触れて知ること、情報だけで知ること、
ある人の意見のみで知ったこと・・・
色々ありますがあなたはどのように知って決断するのでしょう!?
来週末は見学会です。
3月1日(土)・2日(日) 10:00~17:00
 新築完成現場見学会!
 住所:豊橋市多米東町3-34-19
自然素材ダブル断熱の家 素敵な我風ロハス 完成お披露目会

宣伝です はい(笑)。
ブルーハウスの森です こんにちわ。
さてさて
上海の今、そして文化における今後の市場性と
ウッドワン上海工場独自商品輸入、情報交換会&視察
にいってまいりました。
現地でお世話になった皆さんありがとうございました。
さて、
餃子事件で現在の中国のイメージはご承知の通りですが
今日はビジネスレポート。
上海は2010年の万博に向けて今もなお建築ラッシュ
インフラ整備が急ピッチに進められております。
もちろん1600K離れた北京オリンピック開催の
影響もあります。
夜中だってカンカンカン・・と工事音がホテルの部屋の中まで聞こえます。
中国はいわずと知れた生産工場国。
世界の生産工場です。安い製品=中国。のイメージもあるでしょう。
しかしここが既に激変していました。
世界の情報化時代に伴い高層ビルやインフラも整備されていれば
方や昔の名残を随所に残したまま時間が流れています。
富を掴むものも無数。その反対も無数。というわけです。
例えば空港ですが、4期に分けて現在拡張工事中。これからまだ2期目。
上海は高額な用地買収金を支払います。
郊外の農地でもほんの小さな面積で1億円以上にもなります。
道路を作れば用地買収金の他にもお金が入る裏システムも。
前上海市長も裏金問題で解任されたそうですが警察もそれと同じ。
悪いことをしても人脈があればOKということでしょうね。
よって何もしなくても運で富を掴む者も無数というわけです。
もちろんビジネスで富みも掴みます。
しかし、この15年で劇的に高度成長した上海は既に危機を迎えています。
あらゆる製造業には輸出入税が大きく付加され
ここ数十年の生産拡大、工場進出ラッシュでの人材確保の影響もあり
人件費も4、5年前の数倍以上。
今後弊社流通部門が提供できるビジネス内では
メリットよりもリスクのほうが多い感じです。
都心のマンションは坪100万以上。購入者不在。
既に流通は止まってます。
現在世界最大級高層の森ビルを建築中ですが
その横の高級マンション1部屋1層7億円。こちらは2、3室しか売れてません。
投資目的が先行しているので察しの通りの構図というわけ。
一般のサラリーマンは寝る部屋も買えません。
中身が何もないので続きません。というわけです。
マンションも2,3年前まではスケルトン販売が主流でしたが
ココに来て市場はインフィル付が主流になろうとしています。
そうなるとユーザーが来店する建材メーカー展示場は不必要というわけで
やはり来客も減少しています。
2.3年前に行ったときとは状況もまるで違います。
長くなるのでこの辺で・・。
中国ビジネスは人脈社会。いいモノでも人脈なしには販売できません。
嗜好も日本人とはかなり違います。
日本のオリジナル建築資材では市場性も少なく売れないでしょうね。
でも業態が変われば別です。
ユニクロをはじめ高くても今後ジャパングレードは求め続けられます。
減少傾向はあるものの日本のGDPの輸出割合をみても顕著です。
さて、では、弊社がビジネスとして提供できるものがあるとすれば
なんなのでしょう。。
多分、人脈を使った不可価値サービス業務でしょうね。
ホテルサービス的住まいコンシェルジュみたいな・・
しかしこれも文化がなく軌道に載せるには至難の業です。
そして国内における弊社資材販売では輸入ですが
一般的に見てまだまだ中国製品は安い、というイメージがありますが
実は先ほどの状況です。
建材の輸入も現在ではリスクのほうが大きくて
コストパフォーマンスは望めないでしょう。
今回の視察ではダメなものも明確になりましたし
これから弊社が軌道に乗せる売り先限定のビジネスでは
力強いパートナーにも出会えました。
収穫ありです。